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【Recommend】Tame Impala - Currents



まるでJohn Lennonのような歌心を持つ稀代のアーティストKevin Parker率いるTame Impala。その彼らの3年ぶりとなる新作は、これまでの荒々しく、重厚で、目が回るようなサイケデリック・サウンドはすっかり影をひそめ、甘美で、軽やかで、シルクのように滑らかなエレクトリック・サウンドが鳴り響くポップ・レコードに仕上がった。これはやはりKevinがMark Ronsonの新作『Uptown Special』にゲスト参加していたことが影響しているのだろう。もしThe Beatlesが80年代に再結成し、ソウルやディスコ、シンセポップに接近した幻の14thアルバムを作っていたら、きっとこんな作品になっていたに違いない。紛うことなき傑作だ。


【Recommend】Torres - Sprinter



音楽的な影響は幅広いジャンルやアーティストから受けているわ。その中でも特に影響を受けたアーティストはKurt CobainやBrandi Carlile、St. Vincent、Johnny Cash、Ryan Adams、Sufjan Stevens、Joan Jet、そしてFleetwood Macよ

2013年のデビュー作リリース時、私が運営する音楽サイトToo Early?のインタビューでこのように語っていたTorres。そんな彼女が、米ブルックリンのインディーレーベル〈Partisan〉と契約を果たし、とんでもない新作を引っ提げて帰ってきた。Nirvanaからの影響が色濃いヘヴィなグランジナンバーM1やSt. Vincentの魂が宿ったエキセントリックなポップチューンM5、Sufjan Stevensを思わせる静謐なスローバラードM6など、ここでは痛快なまでに彼女自身のルーツが剥き出しになっている。そして何よりとんでもないのは、そういった楽曲群が、彼女の情念に満ちた歌声によってきちんと「Torresの音楽」に昇華されている点。まさに彼女がルーツを引用しながら自己のアイデンティティを世界に示した野心作だ。


【Recommend】Waxahatchee - Ivy Tripp



古巣〈Don Giovanni〉を離れ、Arcade FireやSpoon等を擁する名門インディーレーベル〈Merge〉と契約したことも記憶に新しいKatie Crutchfieldによるソロ・プロジェクト、Waxahatchee。そんな彼女の新作は、これまでのDIY感はそのままに、メジャー級の流通力を誇るMergeらしいポップネスも兼ね備えたとても多彩なレコードに仕上がっている。まるで別人のように垢抜けたルックスも含め、いよいよ世界へ羽ばたく準備は整った。これが彼女の「本当のデビューアルバム」と言っていいだろう。私はどこまでもついて行く。頑張れ、ワクサハッチー!


【Recommend】Madeon - Adventure



超絶マッシュアップ・チューン“Pop Culture”で一躍脚光を浴びたフランスの俊才、Madeonによる待望のデビューフル。全体的にアッパーなエレクトロ・ハウス作品ではあるものの、機能性重視のEDMとは違い、純粋に「楽曲の良さ」で勝負しているところが好印象。おそらくこれは彼が2大フェイヴァリットに挙げているThe BeatlesとDaft Punkの影響によるものだろう。Passion PitやMark Foster(Foster The People)、Dan Smith(Bastille)といったポップフィールドで活躍する客演陣のセレクトも絶妙で、彼の類稀なるソングライティング・センスをより一層引き立てている。昨年リリースされたPorter Robinsonのデビュー作と併せて聴きたい好盤だ。


【Recommend】Wilhelm - How High Lily? (byハスキー)



荒唐無稽な喩え話を許してもらえるなら、『Merriweather Post Pavilion』と『Contra』の間に産まれた、まだ年端も行かぬおてんば娘、それがWilhelmの『How High Lily?』です。スペイン出身にも関わらず、ドイツの皇帝の名を冠する彼(女)らの、この底ぬけに明るいアルバムを聴いている33分間、あなたの心には始終スーパーボールが跳ね回ることでしょう。今作の白眉はなんといってもM7“Katie”に尽きます。既に2015年のインディー・アンセム総選挙への立候補(無所属)を果たしたと思われるこの曲は、天井知らずの多幸感が誘うカタルシスの中で「Well don’t be afraid to run with both feet/Ah/Katie the world’s a beast with no teeth」と歌われています。英語力には自信のない筆者ではありますが、しかしアートワークを飾る少女をヒントに、こう訳したいところ。

両の脚で走ることをおそれないで/Katie、世界は歯を持たぬ獣だよ」。


今回のRecommendは〈カフェインとレコーズ〉のスタッフであるハスキーさんに書いて頂きました。ありがとうございました!

【Recommend】Mourn - Mourn



スペインはバルセロナ出身の10代4人組バンドMournのデビュー・アルバムは、一聴すると何の変哲もないロックンロール・レコードかもしれない。しかし、スペインというある種のロック後進国で生まれ育ったティーンエイジャーが、今この時代にRamonesやPatti Smith、Nirvana、PJ Harveyといった英米のロック・レジェンドたちに憧れ、初期衝動のままにギターをかき鳴らしているという事実にこそ本作の真価がある。まさに、今もなおロックンロールが世界中の若者にとって一つのコミュニケーションツールとして有効であることを証明した、あまりにも眩しすぎる、そしてどこまでも愛せる一枚だ。


【Recommend】Viet Cong - Viet Cong



元Womenメンバーを中心に結成された4人組バンド、Viet Congのデビューアルバム。ジャキジャキ、ドコドコ、ザーザー、ゴンゴン――極めて攻撃的な音がひしめくインダストリアル・パンク作品でありながらも、ソングライティングがしっかりと練られているがゆえに耳馴染みはとても良好。このポップとアングラの絶妙なバランス感は、どこかIceageの傑作『You're Nothing』に通ずるものがあると思う。聴けば聴くほどその世界にハマっていく、まるで麻薬のようなレコードだ。


【Recommend】Noise and milk - Noise and milk



つい先日、ベーシストの田中健史とドラマーの中瀬元気が3月のライブをもって脱退することを発表した京都の4人組ロックバンド、Noise and milk。今作はそんな彼らの現体制最後となる渾身のセルフタイトル作である。昨年11月にフリーで配布された両A面シングルM1、M7を筆頭に、約1分半で駆け抜ける高速パンク・チューンM3、鋭利なギターワークがたまらなくカッコいいロック・ナンバーM6、バンド史上もっともメロディアスなミドル・ソングM8など、全曲聴きごたえ抜群。今の日本の音楽シーンに「王道のロック・サウンド」を取り戻そうとする彼らの熱い魂が宿った、堂々たる傑作の誕生だ。


【Recommend】Jenny Hval & Susanna - Meshes of Voice



共にノルウェー出身の女性シンガーソングライターであJenny HvalとSusannaによるコラボレーション・アルバム。荘厳なピアノの調べ、艶やかなコーラス、不穏なノイズが描き出す美しくも不気味なサウンドスケープは、普段聴きなれたポップスとはまた違った抗いがたい魅力に溢れている。深まりゆく秋の夜長のお供にどうぞ。


【Recommend】A Sunny Day In Glasgow - Sea When Absent



数多くのアーティストが内省へと向かい、どんどん楽曲のミニマル化が進んでいる昨今の音楽シーン。しかし米フィラデルフィアのドリームポップ・バンド、A Sunny Day In Glasgowの音楽的方向性はそれとは全く真逆だ。彼らは通算3枚目となる今作で、ひたすら音のレイヤーを折り重ね、唯一無二のサイケデリック・ワールドを作り上げている。中でもMy Bloody ValentineとSt. Vincentをマッシュアップしたかのような極色彩のトリップ・チューンM2は圧巻で、ここまで音数を増やしながらもポップミュージックとしてしっかり成立させているのは流石の一言。痺れた。



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Viet Cong
Viet Cong (JUGEMレビュー »)
Viet Cong
元Womenのメンバーを中心に結成された4人組=Viet Congのデビューアルバムは、ポップとアングラの絶妙なバランス感が病みつきになるインダストリアル・パンク作品!


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